でも参考にはなる

Google AnalyticsのAnalysis、そして滞在時間のウソ
http://blog.livedoor.jp/dankogai/archives/50783893.html

有名なアルファブロガーdankogaiさんのエントリーです。結構文系の私にはある意味目からうろこでした。まあ、ユニークなセッションを同定してリクエストの時間差で滞在時間を計ると言うのは、なんとなく分かっていたんですけど・・・実際タブブラウザでどのような動線が収集できるかについては不安だったわけでこのエントリはその疑問にしっかりと答えてくれています。すなわち、

それでは、一体Google Analyticsはどうやって滞在時間を推測、いえ、憶測しているのでしょうか?
わけわかめなソースをさらに読み解いて行くと、上のcookieの例の123456789がドメインのIDに相当することと、そして__utmbが滞在時間の判定に用いられているらしいことが判明します。なぜ__utmbが滞在時間の判定に用いられているらしいと推測できるかというと、このcookieは1800秒でexpireされるよう設定されるからです。
ここで__utmbに関する観察をまとめます。
1. 全domainで有効なcookieの一つ
2. ドメインに対して紐付けされている
3. 1800秒でexpireする
以上の情報から、あなたならどうやって滞在時間を憶測しますか?
現在アクセスしているドメインが、__utmbのドメインと異なる時、滞在が終わったとみなす
という実装にするはずです。

そこで、dankogaiさんはこういっちゃうわけです。

滞在時間なんてただの飾りです。スーツな人にはそれがわからんのです

でも、その理由としてあげているのが、

もしそうだとしたら]、tabや別windowで現在閲覧中のドメイン外のサイトにアクセスしたとたん、urchin的には滞在は終了ということになります。一昔前ならとにかく、タブブラウザーが普及した今は、気になるページは開きっぱなしにするのがむしろ普通ではありませんか?私は10以上のウィンドウに、それぞれ10以上のタブを表示しっぱなしにすることも珍しくありません。

と言うことなんです。これはちょっとdankogaiさん並みに頭が回るか、相当Webサーフィン慣れしている「ねら」かならわかるんすけど、普通の人ってそんな味方してますかね?と言う疑問が残るわけです。
ちなみに結構普通の人よりWeb慣れしていると思われる当ブログのユーザのブラウザの比率を見てみると(1/1-2/28)IE6.0が450アクセス、IE7.0が60アクセス、FFが190アクセスですから半数以上がタブブラウザです。しかしランチブログ(こちら)となるとIE6.0が1,385アクセス、IE7.0が79アクセス、FFが162アクセスですから、あまり気にする必要の無い割合と考えます。
また、別タブや別ウインドウをアクティブにすると滞在時間が切れてしまうことについてもあまり問題ない、いや結構重要と考えています。リクエストされたページがほんの短時間しか読まれないのは、そのユーザの意図に沿っていないか、注意をひきつけられていないと考えます。同一ウィンドウとはいえ、別のタブはすなわち競合関係となっているわけです。
本当に意図に沿っているものならばその行動はnonlinearではなく、linearとなるはずです。それが短時間でセッションが終わっていたり、閲覧が終わってしまっていると言うのはコンテンツが「弱い」と言う考えになります。それは人に見ていただこうという意図で書く企業や団体のサイトはもちろん、個人のブログについてもそうではないでしょうか。そう思わないのであれば、そもそもアクセス解析をする必要は無いのです。
googleがこれが問題ある仕様と考えるなら、たぶん一般サイトのユーザにタブブラウザが普及するまでに改良するでしょうし(超楽観的ですが)、私自身はその必要は無いと考えています。
ちょっと気になったので書いてみました。